
第5話 コノハナサクヤヒメを捕まえろ!
一方で下界。悩むことなく、ボクたちは颯爽と動き出していた。 明日は研修会。準備は刻一刻とと迫っている。1分たりとも、時間は無駄にできない。 「行動しましょう。大丈夫、まだ間に合います」 ゴロウ先生に話すと同時に、ゼミのみなさんによる取りまと...
イタリアでは、日本以上に厳しいロックダウンが続いていた。
公道は無人で、一台の車も走っていない。
途中、検問があったのを、何とかやり過ごして、ボクらはイタリアの街を静かに爆走した。
テツフミのもとに、一通の年賀状が届いた。
送り手は、ヒロミさんとだけ書かれている。
内容は、ハンドバックを取り戻してくたのことのお礼だった。